【施設入居者必見!!】退居(転居)したら失礼になるのか!?

入居後の生活編

お世話になっている施設を出て行っても良いのか?

 次の施設が決まったり、ご本人が希望したり、ご家族の都合などで退居することになった場合、それは施設に対して失礼になるのでしょうか? 

退居しても大丈夫です

 今の時代はお世話になっているからと遠慮する必要はありません。これからはご本人やご家族が選択する時代です。少なからず転居することで新しい場所に慣れるまでストレスや負担を感じることはありますが一度きりの人生です。皆さん、住み心地が良く、快適な生活空間を探し求めましょう!

 ただ申し訳なく思う必要はありませんが、なるべく早く施設側に伝えましょう。言いづらい内容かもしれませんが施設側の準備や調整がいくつかありますので、決まれば早めに連絡をして下さい。

施設への不信感

 退居の理由は人それぞれです。待機していた次の施設の入居が決まったとか、ご家族が住んでいる地域の施設に変わりたいとか、病院で治療に専念したい、など様々です。ただスタッフとして一番ツラいと感じる理由は「施設への不信感」からくる「この施設を出ていきたい」という理由です。例えば

「物を盗られた」
「夜中に誰かが入ってくる」

など被害妄想とまではいかなくても物忘れや勘違いなど、それがいつまでも施設側と解決されず、日に日に不安な気持ちがエスカレートしてご本人がご家族に訴えるケースです。

 その他にはご家族と施設側のコミュニケーション不足によりご本人の変化をご家族が知らず、施設への信頼関係が希薄になるケースもあります。

 いずれにしても施設側がもっとご本人やご家族と密に連絡を取って、わだかまりを残さず早急に解決しておけば良いことじゃないか! と言われてしまえばその通りなんですが、確実に行えているかというとなかなか難しいのが現実ではないでしょうか。もちろんコミュニケーションは大切です。怠ると誤解が不安を呼び、不安が不信へと変わるからです。コミュニケーションを行うことで定期的にすり合わせが出来ます。ご本人、ご家族、施設側が理解しあうことでトラブルを減らすことが出来るでしょう。

 施設はあくまでも楽園ではありません。ただ、退居する必要のなかった人が今の施設に納得がいかずわざわざ他の施設に移ってしまうのはスタッフの1人として残念に思うことは事実です。

自宅復帰へのお話し合い

 施設から他の施設や病院へ移る時は、専門家同士が連携して情報を共有することが出来ます。
ただ自宅復帰される場合はご本人のお世話をされる方がある程度のことを把握しておかないと、帰宅してから慌てることになります。「聞いてなかった!! 入居前とは全然様子が違う💦」ということはよくある話しです。

サービス担当者会議に出席しましょう! サービス担当者会議とは現在の状況をご本人とご家族、そして各専門職が集まって連絡・報告・調整し合う会議です。ケアマネージャーという専門家に会議を開いてもらい、自宅に帰ってから受ける病院や介護サービス、住宅改修やレンタルなど様々な準備を一緒に相談しながら進めることが出来ます。

☆まとめ☆

①施設を出て行っても失礼にはなりません。今の時代はお世話になっているからと遠慮する必要はありません。これからはご本人やご家族が選択する時代です。一度きりの人生です。住み心地が良く、快適な空間を探し求めましょう!

②退居の理由は人それぞれです。次の施設が決まったとか、ご家族の近くの施設に変わりたいとか、病院で治療に専念したい、などです。施設への不信感で退居することのないよう、コミュニケーションを大切にしましょう!

③自宅復帰の場合はケアマネージャーとサービス担当者会議に出席し、今後の方向性を決めていきましょう。

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