離職率が高いことによるリスク
高齢者福祉の業界は皆さんがご存知のように離職率がとても高いです。資格さえあればいくらでも転職出来るから? 3K(汚い・キツイ・危険)だから? スタッフが入れ代わり立ち代わり変化するとケアの質はどうなるのでしょうか!?
1年を通して業務達成率が変動する

どんな職場でも同じだと思いますがスタッフメンバーが変わると雰囲気がガラリと変わります。特に役職のついていたスタッフや存在感の大きい、もしくは発言権の大きかったスタッフが辞めてしまうと良くも悪くも残されたスタッフの働き方は変わります。
何が言いたいのかと言うと同じ施設でも半年から1年の間にサービスの質は簡単に変わる可能性があるということです。ベストな環境、行き届いたサービス、この施設を選んで良かった💗と思っていても時が経てば中身は少なからず変化する、と思って良いかもしれません。
ですので、極論を言うと(失礼な言い方ですが)アクションを起こしてくれる良いスタッフさんが配属されることでイマイチな施設から雰囲気がガラリと良くなるケースももちろんあるでしょう。
そして当たり前ですが辞める人がいれば入職する人がいます。そうなると教える人が必要なので通常の業務がその都度止まります。常識的に言うと入職者ありきのシフト作成が当然かもしれませんが常に人手不足の介護職、なかなか理想的にはいきません。仕事を教えている間もナースコールはなるわけですし、入職した人も慣れるまで1か月はかかるでしょう。それが1人ではなく、毎月誰かが辞めてしまうとそれが毎月繰り返されます。もっとヒドイ場合は入職者すら決まらない場合もあります。
極端な言い方ですが理想のケア、やりたいサービスはどんどん遠のいていくというわけです。
離職しやすい環境
介護職の給料は仕事量の割に給料が低い職種と言われています。施設によっては無資格でも比較的就職しやすいため給料が上がらない理由と言われています。
そして介護職として仕事に就いても昇給もあまり期待出来ず、転職もしやすいため定着率が低いのではないでしょうか。働く側からすると職場環境や人間関係が悪ければ1つの施設にこだわってとどまる必要はなく、簡単に他の施設へ転職出来てしまうわけです。
AIロボットと海外からの介護職

宿泊業や飲食サービス業などに比べると介護職の離職率は少ないのかもしれませんが、ただ社会的に広い範囲でみて介護の離職率が高いことは間違いないでしょう。人材不足感が常にあるのは仕事をする上で施設としてもスタッフとしてもかなり満たされないストレスになります。
そして今や日本人の介護職だけでは対応しきれないため、2008年から外国籍の労働者が介護職として働いています。最近は色んな施設でお見受けするようになりました。受け入れ事業所数は年々増加しているようです。
さらにもう1つ、ネット情報やニュースなどで既にご存知かもしれませんが少しずつAIロボットの進出が受け入れられています。
今後海外からの介護職やロボットは増えていくでしょうし、これからの日本としてはうまく共存していきたいものです。もちろんメリットデメリットはあるでしょうが、お願い出来るところはどんどん頼って良いのではないでしょうか。
AIの進出としては例えば夜間の見守りです。夜勤の介護職が少ない時間帯に転倒していないか、部屋から1人で出ていないかカメラでチェックして知らせてくれます。
排泄の把握のために膀胱のチェックをしてくれるのもとっても便利です。
そしてケアマネージャーのサポートとしてケアプランの作成を支援してくれます。
その他たくさんのAIが導入されていますが、今後もますます発展していくでしょう。
☆まとめ☆
①スタッフメンバーが変わると雰囲気がガラリと変わります。同じ施設でも半年から1年の間にサービスの質は簡単に変わる可能性があるということです。
②介護職の給料は仕事量の割に給料が低い職種と言われています。施設によっては無資格でも比較的就職しやすいため給料が上がらない理由と言われています。
③人材不足感が常にあるのは仕事をする上で施設としてもスタッフとしてもかなり満たされないストレスになります。今後海外からの介護職やロボットは増えていくでしょうし、うまく共存していきたいものです。