これからは選ぶ時代、高齢者施設を選択することが出来る
終の棲家として前向きに捉えて頂きたい高齢者施設。
今や独居高齢者がどんどん増え、働く若者がますます減っていく世の中、これからどのように生きていけば良いのでしょうか。
施設はドコも同じではありません

親や自分が要介護状態になって自宅での生活に限界を感じた時、どんな施設を選ぶだろうと考えました。
今や自宅からの近隣施設を検索しただけで、想像以上にたくさんの施設がありました。色んな種類があることは有資格者である私としては理解していましたが、同じ種類の施設が驚く程多い。私の場合ずっと同じ地域で生活しているものの、聞いたことのない施設名や住所を見てもすぐに場所が分からない施設がいくつもありました。
何を基準に選べば良いのか、サイトのランキングや口コミもどこまで信用して参考にしたら良いのか。見学や体験も大切ですが、母体の会社はどこだろう、とか、病院に近いのか家族の自宅から近いのか考えることはたくさんあります。
知りませんでしたが、橋渡し役として今やケアマネージャーやソーシャルワーカーなどの専門職だけでなく、施設を紹介してくれる業者があるようです。どんどん施設が建設される中、施設側もご入所者獲得に必死です。ケアマネや相談員がその人に合った施設を紹介していくよりも専門の業者が案内する方が迅速なのかもしれません。

恐らく施設を検討する場合、ゆっくりとした時間の中で様々な施設を見学したり体験入居をいくつも行えるパターンは少ないのかもしれません。どちらかと言うとご本人が自宅を好み、施設に対する嫌悪感を抱いている方も多いでしょう。
そうなると自宅での生活にいよいよ限界を感じ緊急性を要するような、もしくは家族が体調不良になり、慌てて施設に駆け込みたいシチュエーションのパターンもあるでしょう。そうなると選び方や基準など検討している時間はありません。
だからこそ少しでも余裕のある時にご本人と話してみたり、自分自身で今後の方向性を考えることは重要なのかもしれません。避けたいお気持ちも分かりますがまだ先のことだからと後回しにしていては、こんなはずじゃなかったと後悔しても後の祭りです。
・・・ただ今回の場合は何も急いでいませんので余裕を持って検討してみたいと思います。
ご本人の自宅から近い、もしくはご家族の自宅から近い、かかりつけ医の病院が近い、駅から近く家族が通いやすい、費用が丁度良い、特別な病気に特化している、食事が美味しい、など。
上記が私が思う第1優先の内容です。人によっては順位は異なるでしょうし、そこは気にならない、という方もおられるでしょう。そして次に注目したいところは
スーパーや銀行が近い、自然が近い、子供など人の声が聞こえる、リハビリやレクリエーションが充実している、など。
いかがでしょうか。この辺りまで充実してくると満足度は上がるかもしれません。もちろん、
主治医とちゃんと話せるか、看護師は優しいのか、介護士はすぐに来てくれるのか、訪問販売やたまにはお出かけにも連れて行ってくれるのか、など
気になることはたくさんあります。
そして、絶対に避けたい施設はどんな特徴があるでしょう。
これは私の独断と偏見でお伝えします。
建物がキレイとか、有名な会社の施設だからといってだまされてはいけません。費用が高価だから満足のいく施設とも限りません。逆に安過ぎたり、人里離れた山奥であったり、即入所出来るのも不安材料です。
まずスタッフが通いにくい場所であれば皆働き続けることが出来ませんし、ナースコールがなりっぱなしのような環境であればスタッフに余裕がないということです。今すぐにでも入所可能、なんて言われると私ならちょっと引いてしまいます。空き部屋だらけだったらどうしましょう。
そして最終的にはご本人やご家族にとって、合う合わないが必ずあります。AさんはオススメしてもBさんは今すぐにでも退所したいかもしれません。
そして施設はいつでも退所出来ます。1度入所したら最後ではありません。もちろん転所にはストレスが伴います。費用もかかります。ご家族の負担も大きいでしょう。ただ施設が5年も10年もずっと人気であり続ける施設はなかなか難しいと感じています。周りの施設との兼ね合いで流れが変わり、経営者の考え方が変わり、スタッフも変われば中身も必然的に変わります。
これからまだまだ高齢者が増える時代、他人事ではありません。もちろん本音は自宅が1番です。ただ、どうしようもなくなった時、選択肢の1つとして考えて頂きたいのです。
そして施設を検討する時は周りの意見も大切ですが、何を優先とするのか、ご本人と1番寄り添ってくれるご家族と一緒に考えてみて下さい。今は施設がたくさんあるので地域によっては色々と選べる時代です。是非たくさんの施設を目で見て、可能であれば体験してみて下さい。そうすればご本人に合った施設にきっと出会えると、私は応援しています。
レクリエーションの奥深さ

レクリエーションには色々な種類があります。リハビリを重視したレク、脳トレーニングを意識したレク、おやつレクや嚥下に特化した体操、歌ったり踊ったり、とにかく何でもありです。
飾りつけにこだわってみたりスタッフがコスプレをしてみたり、とにかくレクの可能性は無限です。
短時間のレクとは違って、行事やイベントなど半日がかりのお楽しみ会となると色々と大変です。当日の役割分担や盛り上げるテンションなど注意点もたくさんありますが、もし1つ言うならば準備がとにかく大変です。まず何をするのか、そのためには何が必要なのか、買い出しも誰が行くのか、コスパは良いのか、など色々と考えなくてはいけません。
スタッフ1人で進めることは難しくチームでの共有も大切です。周知徹底のための企画書にも時間を要します。全員が楽しんで頂くことには限界がありますが、ゲームや催し物などネット検索が欠かせません。
終わった後はかなりの達成感を得ることが出来ますが、慣れるまで時間がかかります。
↓↓ レクリエーションには欠かせない輪投げです。余興にとても便利です。
☆まとめ☆
①親や自分が要介護状態になって自宅での生活に限界を感じた時、どんな施設を選ぶだろうと考えました。今は施設がたくさんあるので地域によっては選べる時代です。是非色々な施設を目で見て体験して下さい。ご本人に合った施設にきっと出会えると思います。
②レクリエーションには色々な種類があります。1つ言うならば準備がとても大変です。終わった後はかなりの達成感を得ることが出来ますが、慣れるまで少し時間がかかりそうです。
そして働いている側の感覚としては入所しやすさだけでなく働きやすい施設を探したいと、つい考えてしまいます。働きにくい職場はスタッフがよく入れ替わるだけでなく、もはやスタッフが足りていない施設も多いように感じているからです。
人気があるからベストとは思いませんが、少なからずある程度満たされる環境は人気のある施設の方が優位と言えるのではないでしょうか。