的外れなケア

老人ホームってどんなトコ

オムツをはいて排泄をしたことがありますか?

 私はありません。
介護職の中には資格を取る学校でオムツを渡されるそうです。家に帰ったらオムツの中で排泄をしてみましょう。と課題を与えられるそうですが、なかなか出来ないようです。
 体調を崩して間に合わない排泄は仕方がないとして、故意にオムツの中で排泄をするのはすごく難しいですね。

自分目線と相手目線

 先日、自分の足のむくみが気になりました。
寝る前にタオルや毛布を使って心臓より足を高い位置にしようと試みました。これがなかなか難しい。居心地が悪いというか、気持ちが悪いというか。
何度も寝転がっては起きて、位置を変えてみたり高さを変えてみたり。もしかしたら日によって違いもあるのかもしれません。
自分の思う位置や高さを決めるのがこんなにも難しいとは驚きでした。

 ベッドでの生活が長いご入居者に対して、褥瘡予防のためにクッションや足枕などを背中や足元に敷いたり挟んだりします。これがまた難しいんです。なるべく理学療法士や周りのスタッフと確認しながら試行錯誤します。
話せる方は分かりやすいですが、大抵意思表示の出来ない方が多いので悩んでしまいます。

 自分のむくみ対策でさえも位置や高さに悩むわけですから、他人のベストポジションを見つけるのは当然難しいと納得出来ました。

ずっと健常者として生きているわけですからずっと不自由なのは経験したことがありません。想定しながらケアを行います。良かれと思ってやっていても的外れなこともあるかもしれません。

 相手の気持ちになって悩んでみる、自分の感覚は間違えていないか定期的にアップデートが必要です。
見たことのない福祉用具や何かしらのアイテムを見ると必ず試すことを心がけています。自分目線にならずに、どんな使い心地なのか、オムツをはいて排泄を行うことは出来ませんが、的外れにならないようになるべくご入居者の立場になって今後も取り組むことが大切だと改めて感じました。

マニアックな同僚

 ※キレイな話しではありません。

 マニアックな同僚は「ゴミ採り」が大好きです。取るというより採るです。ご入居者の耳掃除だけでなく、おへそ掃除もかかしません。
お風呂当番になると、柔らかくなった耳やおへそのゴミをキレイに塊で採取するわけです。これがとても難しくて看護師と一緒に一喜一憂しながら取り組みます。うまく採取出来るとご本人も驚きです。本当にお見事であっぱれとしか言いようがありません。同僚自身もそれが快感なのか小躍りしています。
最近はスタッフ皆、塊が取れそうなゴミを発見すると同僚を呼びます。そして同僚は交代して採取に取り組むわけです。
 皆それぞれ役割分担は大切ですね。マニアックな同僚のお話しでした。

☆まとめ☆

①相手の気持ちになって悩んでみる、自分の感覚は間違えていないか定期的にアップデートが必要です。なるべくご入居者の立場になって今後も取り組むことが大切だと改めて感じました。

②マニアックな同僚は「ゴミ採り」が大好きです。皆それぞれ役割分担は大切ですね。

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