介護施設への入所を考える時

老人ホームってどんなトコ

ご本人の将来に不安を感じたら、冷静に他の方向性を検討する

 このままではご本人もご家族もやっていけない、共倒れになってしまう。と思う前に1度本気で考えてみて下さい。無理は禁物です。

是非、周りの話しやすい専門職に相談してみて下さい。介護サービスや医療機関などご本人をよく知っている近くの人に意見を聞いてみましょう。

終の棲家を探す必要はない

 介護施設に入所すると、もう終の棲家のような、在宅には帰れないような感覚になる方が多いですが、数か月の入所という考え方でも良いと思います。
ご本人と少し距離を置く。ご家族が少し休む期間と考えても良いのではないでしょうか。
ご本人にとっても施設が合う合わないもありますので、早めにゆっくり検討して下さい。

 そして、いくつかの道を候補にしてみて下さい。1つだけだと、うまくいかなかった場合後悔していしまいます。
いくつか方法を考えて1番ベストな道を選ぶのはいかがでしょうか。

①ショートステイに慣れてからの入所
②暑い時期寒い時期だけの入所
③リハビリを行い、レベルアップするための入所
 (自分でトイレに行けるようになったら在宅へ、など)


※何ヶ所か見学に行ってみるのはいかがでしょうか。短時間で見極めるのは難しいのでSNSを活用するのも良いかもしれません。今は色々な方法で発信されている施設も多いので情報が簡単に手に入ります。

 マイナスにネガティブに考えてしまうと楽しくありません。介護施設に入所すると親戚や周りに何と言われるか心配な方もおられますが、今の時代はもはや珍しくありません。
どうして自分だけが親の世話をしているんだろうと、ため息をつく方もおられます。でもご本人を避けてモヤモヤしながら後ろめたさを感じるぐらいなら、割り切って先頭に立った方が潔いです。

ただ義両親の場合は違います。妻が夫の親の介護をするのは当たり前という考え方がありますが、ご本人と直接血のつながりのない妻には介護義務はありません。従ってご家族の代表者が妻である自分しかいない場合、夫の力になりたいから対応する、我が子たちの祖父母だから、お世話になったから動くんだ、という考え方はいかがでしょうか。

配偶者を忘れがち

 色んなご入居者に配偶者のことを聞きますが大抵が覚えておられません。
かろうじてマイナスなことはどうにか記憶を呼び起こし話して下さるものの、ほとんど思い出せません。
名前すら出てきません。子供の名前は出てくるし、何なら叫んで助けを求めます。でも配偶者の名前は叫びません。いくつでお別れしたのか、どんな病気で亡くなったのか、不思議ですが記憶に残っていない方が多いです。
ただ、恋に落ちたのに結婚出来なかった男性の名前は出てきます。若い頃に先立たれた良い思い出だけが残る夫も出てきます。でも何十年も添い遂げた結婚相手はやはり忘れてしまいます。
中にはもう2度と会いたくない。夫が亡くなって解放された、独りになってからが自由で1番幸せな時間だった。なんて語る方もおられました。

以前はお見合いで結婚された方が多かったからでしょうねぇ。
色々な想いがありますね。
さて私も含め皆さん、90歳を過ぎた頃、誰の名前が出てくるでしょう。

☆まとめ☆

①老人ホームに入所すると、もう終の棲家のような、在宅には帰れないような感覚になる方が多いですが、数か月でも良いと思います。ご本人と少し距離を置く。ご家族が少し休む期間と考えても良いのではないでしょうか。

②色んなご入居者に配偶者のことを聞きますが大抵が覚えておられません。かろうじてマイナスなことはどうにか話して下さるものの、ほとんど思い出せません。名前すら出てきません。

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