老人ホームも不況の波

老人ホームってどんなトコ

高齢者は増えるのに赤字経営の老人ホーム

 介護老人福祉施設(特養)は不況や感染予防のためショートステイの利用が減って経営が厳しくなり、有料老人ホームも介護業界を軽く考えて立ち上げたものの撤退する企業が増えています。
 利用する側も働く側も、今後生き残れる施設を見極める力が大切です。

経費削減が止まらない

 大きな原因は様々な社会情勢です。
そしてそれに巻き込まれて引きずり込まれそうな施設と、巻き込まれていても、それぞれの独自性を発揮して沈まない施設との違いは何でしょう。

 経営状況の格差が広がり、入居者を増やしたくても人手不足でお引き受けが出来ない施設が増えています。そして介護事業の倒産は年々増加傾向です。

 大手でやり手の企業は様々な情報通信技術(ICT)を導入し、経費削減や人手不足の改善に対応しています。しかし、規模の小さい施設や慣れない企業はどんどん取り残されていきます。
これからは高齢者分野も選ばれる時代、どのような施設が成長し続けるのか、とても興味深いです。

私が働いている施設は今年に入ってから経費削減が加速しています。
天気の悪い日の廊下は薄暗く、職員の手洗い場の水が冷たいです。エアコンは強制的な温度設定、汚れ物入れのビニール袋はとても入れにくいSサイズ。言い出すとキリがありません。
ただ、正直に言うとこれ以上の削減は止めて欲しい半面、今後自分の職場が恐ろしい事態になるのか、もしくは復活するのかを見届けたい気持ちもあります。

介護士、フリーランス

 これからまだまだ人手不足な介護業界、今後は「介護職」がもっと評価される時代がきても良いと思います。
仕事は出来るけど夜勤は体力的にキツイとか、子育てが大切なので役職に就いて会議や残業は避けたい、などの人がフリーランスになる。そんな時代がきてもおかしくないと考えています。

 今は正社員ではなく、契約社員や夜勤専従の派遣など、ある程度のリスク(=給料減)を取ってプライベートを優先する介護職がいます。
でもこれって、なんというか、もったいない気がしませんか?

フリーランスになると、もちろん事務的な手続き(確定申告など)や営業力も必要になってきます。それでも報酬をあげて、働きたい時に働きたい場所で自分を活かせたら、無理なく長期的に続けることが出来ます。
施設側ももっと有力な人材を確保出来ると思います。
実力のある、レベルの高い介護職が働きやすい職場を選ぶ時代になればもっと質は高くなるのではないでしょうか。 

☆まとめ☆

①介護老人福祉施設(特養)はショートステイの利用が減って経営が厳しくなり、有料老人ホームも介護業界を軽く考えて撤退する企業が増えています。利用する側も働く側も、今後生き残れる施設を見極める力が大切です。

②これからまだまだ人手不足な介護業界、今後は「介護職」がもっと評価される時代がきても良いと思います。フリーランスになって働きたい時に働きたい場所で自分を活かせたら、もっと有力な人材を確保出来ると思います。

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