まず最初の介護問題「実家が遠い」

老人ホームってどんなトコ

気軽に親の実家に行けない



 1日は24時間ですが実際自分が動ける時間は思っているより少ないです。
睡眠や食事、お風呂に掃除、買い物に洗濯など、生きていく上でどうしても必要な時間があります。家事を何もしていないという方でもお仕事や趣味、ご自身の通院など1日の中で自分が快適に生きていくために優先しないといけない時間が誰しもあるはずです。
 そうすると結局1日は24時間ありますが、実際お世話が出来る可能な時間はきっと考えているより少ないのではないでしょうか。

移動距離は今後のことを考えてとても重要

お世話が始まるとご家族がご本人の自宅に行くことが増えるでしょう。
介護頻度が増すにつれて、実家へ行く頻度も高まります。
ご本人の買い物や食事、通院の付き添いなど1日の移動距離はとても重要です。

そろそろ親のお世話が必要かな?

と感じた頃、1番大きな問題が

ご家族とご本人の自宅が遠く離れている

ではないでしょうか。
同居や同じ敷地内、隣同士なんて方はまれにおられますが、今の時代はご両親と近くに住んでいない方のほうが多いように感じます。
就職や結婚などで親元から離れていることは仕方のないことです。
そのためにもこれからの介護問題は、、、

・生活環境をうまく整えるためにもどれだけ福祉用具をうまく活用しているか
・介護サービスである他人様の力をどれだけうまく活用していくか

だと私は感じています。それが自宅であっても施設であっても同じことです。
福祉用具と他人様の力をどのようにうまく活用していけるか、今後長く続くであろう介護問題を解決していく大きなポイントではないでしょうか。

 高齢者施設で働いていると高齢者にも使いやすい携帯電話やタブレットなどを活用されている方はもう珍しくありません。普通にラインを使ってご家族と交流もされます。


↓↓ 遠く離れた親御様へのプレゼントにいかがでしょうか。気軽に保存が出来てすぐに食べることが出来ます。


 
 独居高齢者がどんどん増えています。有効的だと感じているのはやはりご近所づきあいです。今やもう我が子だけに頼る時代ではありません。ご本人の今までのご性格や社会との関係性によりますが兄弟姉妹やお知り合い、お友達やご近所を含めお互い助け合えるような関係性作りは今後の介護問題を乗り越える力になるでしょう。



 高齢者施設で働いていると、入所されて慣れてきた頃に
「他の兄弟姉妹が面倒をみることになったから」
などの理由で転所される方がおられます。ご家族の都合もありますので仕方のないことです。
中にはご本人が終末期に入った頃に自分の自宅近くの施設へ移動したい、なんておっしゃられるご家族もおられます。
最終的には場所がどこであってもご本人にとって最適な空間であるかどうか、だと感じています。ご本人が望む望まないというよりも双方が少しでもストレスを感じにくい場所、という意味です。人それぞれ正解は違います。本当に難しい問題です。

お世話が必要となった時はなるべくご家族が実家まで通うしかないと感じています。
そしてご家族の負担が大きくなった時、タイミングを考える必要があるように感じます。
ご本人にとって最適な空間であればご家族の近くにご本人が移動する方法があるでしょう。

そして次にやってくるのが、
・親の実家がまず汚い
・お互い金銭的に余裕がない
・以前から良好な関係性ではない
など、簡単には解決できない介護問題もたくさんあります。

 何にしてもご家族とご本人の実家が遠く離れていると色々と考えることがあります。なるべく少しずつ一緒に今後の方向性を話し合っていくと良いかもしれません。

ケアプランを作成してくれるAIソフト

これからの時代は介護支援専門員(ケアマネージャー)がケアプランを作成するわけではなく、ご本人の基本情報を入力するだけで、AIソフトがケアプランを立ててくれるというシステムになるかもしれません。
もちろん最終チェックはケアマネが行い、補充や修正だけを行う。そうするとケアマネの仕事量は格段に軽減することが出来ます。

上記は極端な表現かもしれませんが、AIが作成したケアプランを参考にしつつケアマネがケアプランを作成するという、資料のような使い方にとどまる事業所もあるでしょう。

そして現在の情報からご本人の数か月後や1年後、今後どのようなレベルに変化(低下)されていくのかも予測出来るようになります。
そうなると今後の状態を予測し分析してくれることで、ご家族やご本人に説明し将来に対する準備を促せる機会になるかもしれません。
さらにリハビリの専門職や介護士にみてもらうことで、前向きな計画を立てることが出来ますし、より良いサービス内容に変更出来たなら、とても画期的なケアプランになるでしょう。

その他にも利点があると考えています。

・視点の漏れ、文章の作成、見落としなどを教えてくれる
・医療知識が手に入る(医療面に不安があるケアマネも支援内容を助けてもらう)
・AI分析によりご本人に合った事業所の提案をしてくれるのでサービス利用の幅が増える

 どのように使うのか事業所によって異なるかもしれませんが、これから介護業界の需要が高まる中、こういったソフトの使用は業務がはかどるだけでなく、とても効率的だと言えるでしょう。
そして将来の状態悪化をAIにより分析してもらうことでリハビリなどの専門家だけでなく、ご本人やご家族の意識も変わるのではないでしょうか。もしかしたら未然に防ぐことが出来るかもしれません。
 さらに経験の浅い新人ケアマネなどの育成ツールとしての役割も果たすことになるでしょう。

☆まとめ☆

①まず最初の介護問題は実家が遠い、ということではないでしょうか。福祉用具と他人様の力をどのようにうまく活用していけるか、今後長く続くであろう介護問題を解決していく大きなポイントではないでしょうか。

②これからの時代はAIソフトがケアプランを立ててくれるというシステムになるかもしれません。業務がはかどり、とても効率的だと言えるでしょう。将来の状態悪化を分析してもらうことでリハビリなどの専門家だけでなく、ご本人やご家族の意識も変わり、未然に防ぐことが出来るかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました