ギリギリな感じの入所

老人ホームってどんなトコ

出来れば余裕を持って老人ホームを検討して下さい

 大抵の場合、在宅での生活がベストだと私も思っています。
ただ今後ご本人はどのようになっていくのか、このままの関わり方でご家族は大丈夫なのか。
両者共倒れしないよう、長い目で介護生活を考えて頂きたいと思います。

早めに介護サービスを利用する

 色んな経緯で老人ホームに入所されます。中には思いの外、ギリギリな感じで入所される方がちらほらおられます。「今までこの状態でよく在宅で生活出来たね」とか「在宅でどうやって生活していたんだろう?」なんて入所初日にスタッフ同士で話すこともしばしばあります。

恐らくご家族の気持ちからすると、
①出来るだけご本人の気持ちを考えて在宅で頑張りたかった
②日増しにレベルが低下して在宅では厳しくなった(もしくは入院中にレベルが低下した)
③どうにもならなくなり老人ホームを検討して入所となった
というような段階を踏んでらっしゃるように感じます。
ただ、在宅では慣れ親しんだ環境なのであまり身体面や認知面の低下に実感が湧きにくかったのかもしれません。そして老人ホームという新しい環境にうまく適応出来ないせいで聞いていたよりレベルがとても落ちているように施設側も感じたのかもしれません。

それにしてもやはり、余裕を持ってのご入所よりギリギリ感のある、ご家族の限界を感じさせるようなご入所の方が多いような気がします。
そうなると施設に慣れるまでご本人の負担が大きくなりますし、結局はスタッフも対応が難しく、ご家族への連絡や協力など入所後も依頼することになり負担がいつまでも軽減されません。

病院も早めの受診を促しているように老人ホームも医療と同様、早めに介護保険を利用しましょう。少しずつサービスを利用してご本人やご家族も慣れていきましょう。
在宅でサービスを利用するとなると、他人が毎月自宅に入って来るのが嫌だ、とか定期的に他人と話すのが面倒くさいなど、ご家族としては煩わしいことが多いかもしれません。ただ恐らく第3者が加わることである程度の負担は軽減されるでしょう。
在宅を担当するスタッフは皆、色んなご自宅を訪問しています。記憶が薄れてしまうぐらい多くのご家族と話していますので気兼ねなく相談しましょう。遠慮する必要はありません。
そして老人ホームへの検討も他人の目で見て助言してもらうのも1つです。入所へのハードルが高いお気持ちも分かりますが、うまくいかなければ退所すれば良いだけのことです。

ご本人やご家族のために早めの介護サービスの利用をオススメします。
費用はかかりますが、後回しにして逆に手間がかかったり、ご家族が体調を壊してしまっては後悔しても巻き戻しは出来ません。お金が残っても仕方のないことです。

むくみ予防

 たくさんのご入所者の足首に靴下の跡だけでなく、足首がどこか分からないほどのむくみで足がパンパンになっている方が多いです。
高齢になると身体を動かす機会が減り、血行も悪くなっているのでしょう。なるべく脚を上げる姿勢を心がけますがなかなか難しいのが現状です。
マッサージや足浴、塩分を控えるなど注意しますが座っている時間が長いことが大きな原因ではないでしょうか。
今後も軽い運動やレクリエーションだけでなく立位訓練も含め座り替えを意識していきたいと考えています。

☆まとめ☆

①色んな経緯で老人ホームに入所されます。中には思いの外、ギリギリな感じで入所される方がちらほらおられます。ご本人やご家族のために早めの介護サービスの利用をオススメします。

②たくさんのご入所者の足首に靴下の跡だけでなく、足首がどこか分からないほどのむくみで足がパンパンになっている方が多いです。

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