退勤時刻が気になるケアワーカー

老人ホームってどんなトコ

無表情に働き、時計を眺めては残り時間をチェックする



 日々働きながら与えられた業務をこなすことで精一杯になっていませんか?
上司に自分の考えを伝えたり、やりたいことに挑戦してしまうと周りのスタッフに迷惑をかけてしまうからと変化をあきらめていませんか?
 私は決まった仕事をぼんやりとこなし、脳内は「今晩の夜ご飯は何にしよう?」なんて考えていることが時々あります。お恥ずかしながら仕事のことを考えずに呑気な働き方をしてしまうことがあります。

無気力に働いてもプラスなことはない

 何も考えずに働くことは簡単です。
感情を消して誰でも出来るルーティンをこなすことは楽かもしれません。
そして会社側もクレームを言わない、言われた通りにひたすら働いてくれるスタッフを好むでしょう。

 働く側としても上司に言ってもどうせ変わらないから言わない、言ったところで否定されたり却下されるから言いたくない、でもそれでは何にも変わりません。
そして介護業界の大きな特徴は失礼のない理由を作ってサッサと辞めてしまいます。それは気軽に転職出来てしまうからです。気持ちよく立ち去るために「家族の都合」などと改善しようもない理由を表向きにしてあっという間にいなくなってしまいます。

そして会社側は本当の理由が分からないまま、また新たな新入社員を迎えるわけです。
結局、改善していくためには言葉にしないと伝わらないと思います。言っても無意味なんてことはありません。
ただ言葉にしたところで価値観や考え方の違いのせいか全く伝わらなかったということもあるかもしれませんが、アクションを起こすことはとても大切なことだと思います。

その人に合ったケアは日々変わる

 介護職としてご入所者と関わる中で基本的に考える内容の1つとしてまとめてみました。

①少しでも服薬を減らせないか

 身体を動かす機会を増やす、ずっと座りっぱなし、ずっと横になりっぱなしを避ける。
 車椅子を使う必要のない人はなるべく手引き歩行や歩行器などを使用する。
 食堂に来たら、椅子に座り替えるなど工夫する。

 生活リズムを整えることで排便を促す薬や睡眠を促す薬を減らせるかもしれません。
 ただ、お薬や身体レベルなど専門家に相談しながら進めましょう。
 体調を崩してしまったり、転倒などケガをしたら意味がありません。

②少しでも介護量を減らせないか

手取り足取り何でもお世話を行うことが最善とは思いません。なるべくご自身で出来ることはご自分でやって頂く。出来ることは自分で行うことで生きる活力が湧き出るかもしれません。
例えば福祉用具を色々と活用してみる。最近の福祉用具は使いやすくなってきていますので、たくさん利用していきたいものです。
そしてITやAIの活用です。介護業界にもどんどん進出してきています。導入しない理由はありません。逆にいつまでも手作業で色々なことを原始的に行っている施設を見つけたらそこに将来性はありません。


③少しでも笑って頂きたい

コミュニケーションだけでも良いと思います。笑ったり声を出すだけで楽しいものです。レクリエーションや行事活動、ご家族の協力も含めてご本人の行動の制限を緩和することも大切です。


 当たり前のことのように感じるかもしれませんが、日々同じような生活が繰り返されていると決まった習慣に慣れてきてしまいます。今、自分は何のためにケアを行っているのか自覚しながら働きたいと思います。

☆まとめ☆

①上司に自分の考えを伝えたり、やりたいことに挑戦してしまうと周りのスタッフに迷惑をかけてしまうからと変化をあきらめていませんか? 私は決まった仕事をぼんやりとこなし、脳内は「今晩の夜ご飯は何にしよう?」なんて考えている時が時々あります。

②当たり前のことのように感じるかもしれませんが、日々同じような生活が繰り返されていると決まった習慣に慣れてきてしまいます。今、自分は何のためにケアを行っているのか自覚しながら働きたいと思います。

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