お1人遊びが上手な方、最強説!

入居後の生活編

1人時間を満喫する長生きさん

 せっかくの人生、ストレスを少しでも貯めずに生きていきたいですね。
私が老人ホームで働きながらうまく生活されているなぁと思う方は大抵、1人遊びを楽しんでいるように感じます。
穏やかな気持ちでいつも笑顔でいられたら、やはりそれは幸せな余生の過ごし方と言えるでしょう。

ギュッと集中する

 テレビや新聞やラジオ、DVD鑑賞にお手紙書き、裁縫やトランプ占いにクロスワードなど何でも良いですが、お部屋を訪問した時に何かに夢中になっている方はとても有効的な生き方だと思います。
お声をかけると必ず色々と教えて下さります。コミュニケーションのきっかけにもなりますし、ご本人もさらに取り組む意欲になるのではないでしょうか。
 私の勝手な印象ですが、1人時間を満喫して楽しんでおられる方は表情も明るく、老人ホームでの生活をうまく利用されているように感じます。

 お1人遊びが好きな方、もしくは嫌いでない方は是非、まだまだこれからも楽しんで頂きたいと思います。
ただ、人恋しい方は難しいかもしれません。誰か他者がいないと落ち着かなかったり、寂しがり屋さんは1人遊びは苦痛になるのかもしれません。
残念なのは色々なことが出来るのに受け身な方、行事やレクには積極的に参加されるものの、自らは何もしたくない方は1人時間ずっとつまらなさそうです。口を開けば常に家族へのグチ。
建設的になることは難しくてもせめて残された時間をもっと楽しく活かすことが出来たなら、もしかしたらストレスもあまり貯めることなく前向きになるように感じるのは私だけでしょうか。せっかくの人生もったいない気がします。

 1人遊び好き=孤独が好き、とは少し違っていて他者とのコミュニケーションも大切にして下さい。そして深入りしない程度で交流を行いながら、1人時間も楽しむことがコツかもしれません。
短時間でも良いので好きなことにギュッと集中することが出来たなら、嫌なことも忘れてしまうのかもしれません。

ひと口チョコ

 100歳の男性はスタッフにお礼としてひと口チョコを渡すことが日常でした。
ある日スタッフが部屋を出ようとした時、いつものように冷蔵庫に冷やしてあるチョコレートを取ろうとした瞬間、転倒されてしまいました。
夜間だったのですが、そのスタッフにはいつもお世話になっているからと、お礼だけではなく、どうしてもチョコを渡して気持ちを伝えたかったようです。
結局、骨折されていることが分かり入院、その後レベルも低下してしまい、回復するのにとても時間がかかりました。
ただ、転倒されたことを聞いたスタッフは皆、口をそろえて「いつかこんな日がくるような気がしてた」とか「チョコを渡そうとした後姿が想像出来る」など、予想出来た転倒と関係性の良かったスタッフにチョコをあげたかった男性の気持ちに同情したことは確かです。

 ただ再入所されてご本人はそんなことを忘れたかのようにまたお礼をしようとチョコを探していましたが「もうお礼は結構です!」と禁止されてしまい、少し寂しそうでした。

☆まとめ☆

①せっかくの人生、ストレスを少しでも貯めずに生きていきたいですね。私が老人ホームで働きながらうまく生活されているなぁと思う方は大抵、1人遊びを楽しんでいるように感じます。穏やかな気持ちでいつも笑顔でいられたら、やはりそれは幸せな余生の過ごし方と言えるでしょう。

②100歳の男性はスタッフにお礼としてひと口チョコを渡すことが日常でした。ある日スタッフが部屋を出ようとした時、いつものように冷蔵庫に冷やしてあるチョコレートを取ろうとした瞬間、転倒されてしまいました。
ただ再入所されてご本人はそんなことを忘れたかのようにまたお礼をしようとチョコを探していましたが「もうお礼は結構です!」と禁止されてしまい、少し寂しそうでした。

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