親のお世話が受け入れられない

入居後の生活編

いつまでも自分のことを助けてくれる存在だと思っていませんか?


親が要介護状態になった時になかなか関われないご家族(子供)がおられます。
どう接したら良いか分からないようです。
大好きなご両親だからこそ大切な時間を過ごしたいですよね。

親のお世話が受け入れられない

 いつまでも親が自分のことを助けてくれるわけではありません。
いつの日か手助けの立場は逆転し、親の世話をご家族(子供)が担っていく日は余程のことがない限り必ずやってきます。
そしていよいよ介護が必要になった時、元気な頃の親に対するイメージが強くて現状を受け入れられないご家族もおられるでしょう。

親自身も混乱し、それを見てさらにご家族である子供は不安に感じるわけです。
それにより介護する側もされる側も少しずつストレスはたまっていき、お互い不満が爆発することもあるでしょう。
ただ介護するご家族だけでなく、実は介護されるご本人も一生懸命頑張っています。さらに高齢になるほど生活の1つ1つが大きな仕事になります。お買い物や通院だけでなく、お食事やおトイレ、お風呂も大きな行事です。
いつの間にか色々なことが不自由になり1人ではなかなか進まなくなります。周りから指摘されることも増えるでしょう。そしてその度にご家族がお手伝いすることになるわけです。

ただ、ある程度距離を取らないと長期戦ですからうまくいきません。
ご家族にもそれぞれの生活がある中でお世話をしているのに、ご本人からは親なんだから手を貸してくれるのは当然、と感じている方もおられます。
経済的な面においても親子だからと何も気にしない方もおられるでしょう。

例えばお世話に上限を決めるのはいかがでしょうか。これ以上は無理だと感じた時はあきらめることも大切です。介護保険サービスなどを使ってお互い少し離れた時間を作りましょう。やはり気分転換が必要です。第3者も加わって色んなサイドからの助けを求めましょう。
兄弟姉妹や親戚に頼るのも1つの方法ではないでしょうか。


↓↓ 首から下げるだけ、離れていても大丈夫。ボタン1つで呼ぶことが出来ます。
   私が働いている施設でもナースコールが届かない場合があり、安心のために下げている方もおられます。



↓↓ 離れていてもご本人が動くとセンサーで教えてくれます。転倒防止や徘徊予防につながります。



 さらに老々介護には限界があります。夫婦同士だけでなく最近は親子の老々介護です。今やご家族も後期高齢者世代になり、親の介護どころではないかもしれません。ご自身のことで精一杯な方もおられます。今後は孫世代ももしかしたら覚悟が必要になってくるのかもしれません。

そしてもし、少しでもお互いに余裕が出てきたら一緒に時間をゆっくりと過ごしてみるのはいかがでしょうか。隣に座るだけでも良い、親子の時間を作って話しを聞いてあげるだけで充分親孝行になると思います。

90過ぎてもポテトチップスを食べたい!

 普段あまりお食事を食べて下さらない方がおられました。
ある日ご家族がポテトチップスを持参されました。 

普段はミキサー食で水分はトロミ使用。
せっかくなのでご家族がいる間だけ、ということでお出ししました。
興味を示してくれるのか、ちゃんと噛んでくれるのか、と色々気になりましたが、すぐに手が伸びてムセることなく一気にパリパリと摂取。
甘い紅茶のペットボトルを片手にゴクリゴクリ。
スタッフもご家族も、そのあっという間の動きに衝撃と喜びと面白さで1つ1つの動作に皆大盛り上がり。

 施設の食事は食べたい物というより栄養面や体調面を優先にして提供しています。
そして口に入れやすく、噛みやすく、飲み込みやすい食べ物を選びます。
ですから、おやつにポテトチップスはどんな方にもお出ししていません。
もちろん甘い甘い紅茶も出せません。

手を一切止めずに完食された姿を見ていると、残された人生たまには90過ぎてもジャンクフード、食べたいですよね。栄養や体調なんて何も考えずに身体には悪いけれど美味しい食べ物時には欲しいですよね。本当に気持ちの良い食べっぷりでした。
私だって90過ぎてもポテトチップス、、、食べたいなぁ!


↓↓ 粉のトロミではなく、既に液体のトロミなのでとても便利です。
   (容易吞下。在饭上挂。)


☆まとめ☆

①いつの日か手助けの立場は逆転し、親の世話をご家族が担っていく日は必ずやってきます。そしていよいよ介護が必要になった時、元気な頃の親に対するイメージが強くて現状を受け入れられないご家族もおられるでしょう。

②残された人生、そりゃたまには90過ぎてもジャンクフード、食べたい時ありますよね。

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