ご入所者の優先順位

入居後の生活編

お世話をする頻度の高い方、危険リスクの高い方がどうしても優先になる

 頻回にケアが必要な方とそうでない方との差を少しでも軽減したいと考えています。
「すぐに行きますので、もう少しお待ち下さい」と言われ、毎回待つ方のご入所にいつも申し訳なく感じています。

優先順位はもちろん重要です

 あるフロアでは夕方になると車椅子から立ち上がるご入所者がおられます。
また違うフロアでは他のご入所者のベッドで寝てしまうことが日課になっている車椅子使用のご入所者もおられます。

お2人の共通点は立位が不安定ということとコミュニケーションがかなり難しいということです。
ご家族に協力して頂いたり、お薬の調整、対応の仕方を変えてみたりしますがなかなか改善されません。

スタッフが関わると危険は回避されますが、ある程度の時間をかけて対応しますので他の業務が滞ります。
これが続くと他のご入所者へのご負担とスタッフのストレスがたまります。

優先順位は必要です。転倒のリスクや他入所者へのご迷惑にならないよう対応することは当然だと思います。ただ特定の方に関わる時間が多くなると、集団生活ですからどうしても他の方にしわ寄せが行きます。それにより逆に起こる必要のなかった他のアクシデントが起こってしまっては「後悔先に立たず」です。

対策としては忙しい時間帯だけ他のスタッフ(生活相談員やケアマネなど)が対応する。
余裕のある時間帯になるべくご本人達と関わる。
ご家族への説明とご協力、リスクへの了承を得る。

日々ご本人達の状況は変化し、それに伴いスタッフのケアも変えていかなくてはなりません。
そして可能な範囲でご入所者である皆さん1人1人に満足して生活して頂けるようなサービスを今後も提供していきたいと考えています。
恐らくご本人達が1番困っていることは確かです。
そのことを忘れず少しでも寄り添えるよう日々模索していきたいと思います。

レクリエーションによる新たな発見 

 感染予防対策が緩和されてから、少しずつレクリエーションの機会が増えました。それにより、笑い声や拍手の音が聞こえるようになって、つい写真を撮りたくなります。
そしてスタッフも久しぶりのレクのせいか慣れないこともあり、それが笑いを誘ってご入所者だけでなくスタッフも楽しんでいます。
ご入所者の普段見せない真剣な顔を見ることが出来たり、出来ないと勝手に勘違いしていた「出来ること」を知る機会にもなり、おかげで新たな発見がたくさんありました。
SNSなど他の施設に比べるとまだまだ発展途上ですが、これからもみんなで少しでもたくさん笑えるように試行錯誤しながら楽しみたいと思います。

☆まとめ☆

①頻回にケアが必要な方とそうでない方との差を少しでも軽減したいと考えています。可能な範囲でご入所者である皆さん1人1人に満足して生活して頂けるようなサービスを今後も提供していきたいと考えています。

②感染予防対策が緩和されてから、少しずつレクリエーションの機会が増えました。まだまだ発展途上ですが、これからもみんなで少しでもたくさん笑えるように試行錯誤しながら楽しみたいと思います。

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