サービス担当者会議の必要性

入居後の生活編

サービス担当者会議の効果

 サービス担当者会議をご存知ですか? 
サービス担当者会議を行うことによって好転することは良くあります!
それはご本人、ご家族、施設側にとってプラスになるということです。
書き置きや言い伝えやお電話よりも、みんな集まって顔を突き合わせてお話しすることが1番解決への近道です!
表情が見えるので話しは早いし、伝わり方も良い、お互いが分かり合えるチャンスになります。

一般的な例

 これはあくまでも例えばの話です。

 入居して間もなくサービス担当者会議がありますが、その際にご家族からのお問い合わせがありました。
「そちらから、転倒の話しを伺いましたが具体的に教えて下さい」

出席者はご家族、ケアマネージャー、介護職、看護師、理学療法士、福祉用具専門相談員、生活相談員です。

ケアマネ「転倒の経緯を具体的に教えて欲しいとお問い合わせ頂きました。しっかりとご説明出来ず大変申し訳ありませんでした。まず、介護職より転倒の経緯を説明して下さい。」
介護職「はい、Aさんは夜間によくおトイレに行かれます。コールを押して欲しいと伝えていますが、なかなか押してくれません。センサーを敷いていますが、(センサーが)なってから駆け付けても間に合わないことが多く、今回はベッドから車椅子へ移動する際にずり落ち、転倒されました。
ケアマネ「普段はベッドから車椅子への移乗時、どのような介助をしていますか?」
介護職「お声かけとふらついた時の体勢の立て直しです。ちゃんと立ちきれてないまま車椅子に座ろうとされるので、スムーズに移動出来るようお声かけを行っています。」
ケアマネ「センサーは何時間毎になりますか?」
介護職「3時間ぐらいです」
家族「夜間に1人でそんなに起きるんですね、知りませんでした。そういえば本人寒がりなんです。」
ケアマネ「寒くて浅い眠りになっているのかもしれませんね。ちなみにベット近くにポータブルトイレを設置させて頂くのはいかがでしょうか?」
家族「使ったことがありません。」
ケアマネ「看護師より、現在服用している薬を説明して下さい」
看護師「現在、入眠剤を服用されています。もしかしたらそのせいで日中より夜間ふらついているのかもしれません、医師に相談します」
ケアマネ「理学療法士(リハビリ)の方からはいかがですか?」
理学療法士「移乗時のブレーキのかけ忘れも気になっていたことと、膝折れ対策、そして今回の件において移乗訓練の検討を行います。」
ケアマネ「お願いします。それではまず体温調節のため、ご家族は厚めの寝巻きか毛布を持参して頂けますか。そして介護職は温度設定の再確認とポータブルトイレに慣れて頂けるか試してみましょう。福祉用具専門相談員は理学療法士と相談してベッドからの立ち上がり時の手すりの案をして下さい。ご家族はいかがですか?」
家族「知らないことがいくつかありました。たくさんの方にお世話になっていたんですね。」

詳細

 今回は入居して間もなくの会議でしたが、今後も定期的に行われます。今回は1つの例として説明させて頂きました。内容はざっくりとしていましたが、普段はもっと詳細で深い会話もよくあります。
 各専門職が同席することで同時に情報を共有出来るという利点があります。出来ればご本人も加わり、ご家族と一緒に普段聞きたかった内容や質問などが出来ます。そして逆に各専門職もご家族の意向を直接聞けるので、とても有効的な会議になります。

ただし、注意点があります。これだけは理解して頂きたいです。各専門職が同じ場所で同じ時間に皆そろうことはとても難しいことです。ごくまれに主治医も参加してくれることがありますが、これもまた頻回に出来ることではありません。サービス担当者会議とは皆が必要性を感じ、それぞれの調整で実現出来る大切な会議となります。

色んなパターンで解決される

 入居している方だけでなく、在宅におられる方や病院から退院される方、状態が変化して現状のサービスでは満たされていない方など、色んな状況でサービス担当者会議は活かされます。会議を行うことで、ご本人、ご家族、サービス提供者それぞれが一緒に解決出来るというわけです。内容を変更したり、さらに検討する機会になったり、逆に双方のすり合わせを行うことで、ご本人にとってより良い方向に進むと感じています。

繰り返しになりますが書き置きや言い伝えやお電話よりも、会ってみんなで顔を突き合わせてお話しすることが1番解決への近道です!
表情が見えるので話しは早いし、伝わり方も良い、お互いが分かり合えるチャンスになります。

☆まとめ☆

①サービス担当者会議をご存知ですか? サービス担当者会議を行うことによって好転することは良くあります! それはご本人、ご家族、施設側にとってプラスになるということです。

②各専門職が同席することで同時に情報を共有出来るという利点があります。普段聞きたかった内容や質問などが出来ます。そして逆に各専門職もご家族の意向を直接聞けるので、とても有効的な会議になります。

③会議を行うことで、ご本人、ご家族、サービス提供者それぞれが一緒に解決出来るというわけです。内容を変更したり、さらに検討する機会になったり、逆に双方のすり合わせを行うことで、ご本人にとってより良い歩行に進むと感じています。

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