介護用、高齢者用の服をおしゃれに着たい!

入居後の生活編

着脱しやすく、使い心地の良い衣類が欲しい

 若い頃から愛用していた服やご家族が買ってきてくれた服は高齢になるとうまく着こなせない方が多いです。

 施設で細い針に糸を通して見えにくい目をこらしながらチクチク縫う姿につい、拍手したくなります。

色んな服が使いにくい

首周りが細いと頭を通すのが難しい
 →縫い目をほどいて首周りを広くする

腰が曲がっていると、お腹も曲がるので腹囲がキツくなって苦しい
 →脇下の縫い目をほどいて他の布を足して「襟下」部分を広くする(末広がりのように)

腰が曲がっていると、常に前かがみになっているのでお腹の部分の布が重なり邪魔になる
 →前の裾部分を短くする

腰が曲がっていると、常に前かがみになっているので背中が見える
 →後ろの裾部分に前の切った裾を縫い合わせる
 
年を取ると若い頃よりサイズが小さくなるので裾や袖が長い

ボタンやホックがかけにくい、チャックの開け閉めも難しい
 →大き目のスナップボタンやマジックテープにかえる

麻痺の方には脇や腕周りが広いだけでとても着脱しやすいでしょう。中には縫い合わせた部分が肌に当たってイヤだと、肌着を裏にして着用されるマイナーな方もおられます。恐らく1人1人聞いていくともっと要望はあると思います。ご本人の状態によって様々だとは思いますが、私たちが感じているよりもっと不自由なのかもしれませんね。

高齢者用や介護用の服は便利だけど、なんだかダサい

 最近は高齢者用や介護用の服も増えてきましたが、中にはセンスが良いとは言えないお洋服がまだまだたくさんあります。介護側目線の機能的なデザインであったり、かわいらしい明るいカラーのお洋服は私であれば全力で拒否したいなぁと思います。

 身体を丸めながら自身の服をリニューアルされている姿はとても素敵です。ただ「生活リハビリ」と思ってスタッフは最低限しか手伝いません。ただ、これから益々高齢者が増える日本、もっとたくさんの用途に答えてくれるお洋服が増えたら良いなと願っています。

↓定番のオススメズボンです!
 上着も含め、もっと種類が増えて欲しいですね☆

裁縫に慣れている

 手がもともと器用だから裁縫をされるのか、若い頃から縫物をされているから針を持つのかは分かりませんが、皆さんとても裁縫がお上手です。女性だけではなく男性もされます。美しい仕上がりなので、良かれと思って私がお手伝いしてもお叱りを受けるのではないかと感じるぐらいひと針ひと針が丁寧です。裁断の仕方から縫い合わせなど、色々とよく教えて頂いています。

 余談ですが自分自身が高齢者になって困った時に自分で改良することは絶対皆無です。気軽に裁縫出来る世代ではありません。早く色んな企業が開発して世に広げて欲しいなと思います。

☆まとめ☆

①若い頃から愛用していた服やご家族が買ってきてくれた服は高齢になるとうまく着こなせない方が多いです。お人によって色んな服が使いにくいです。

②最近は高齢者用や介護用の服も増えてきましたが、中にはセンスが良いとは言えないお洋服がたくさんあります。これから高齢者が増える日本、もっとたくさんの用途に答えてくれるお洋服が増えたら良いなと願っています。

③手が器用だから裁縫をされているのか、お年寄りだから以前から慣れていてうまいのかは分かりませんが、皆さんとても裁縫がお上手です。

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