親より先に逝かないで

入居後の生活編

少しでも長く健康に生きたいですね

 私の両親はそれぞれ自分の母親よりはやくに先立ちました。もちろん、逝きたくて先立つわけではないので仕方がないことです。
病気ですし本人達も申し訳なかったことでしょう。ただ、残念であることに間違いはありません。

ご家族の1番はご自身の健康

 老人ホームでも子供に先立たれた方はいます。そして必ず口に出されます。頭では分かっていてもいつまでも悲しいことに変わりはありません。
 認知症の方でも先立たれたことを思い出すと、とても落ち込まれます。誰でもやはり辛いものです。


 言うまでもなくどうしようもありません。ただ、ご家族である方はどうか健康でお過ごし下さい。親御さんのことも大切ですが、1番はご家族が健康でないと結局ご本人への負担になります。

 ご家族が先立たれた場合は他の兄弟姉妹が対応されるわけですが、残された兄弟姉妹もやりきれない気持ちで一杯です。
親御さんのことでストレスがたまったり、ご自身のことを後回しにしたり、親御さんを想うあまりご自身の変調に気付かなかったりしてはいけません。
 サービス提供者側としては1番窓口となるご家族との連携はとても大切です。色々と判断して頂かなくてはいけません。当然ですがお金も大事です。でもそれよりもご家族の健康がもっと大切です。

 ご家族世代だけでなく、スタッフ世代の私も含め健康第一、出来れば元気で、さらに笑顔で、人生楽しみたいものですね。

ご夫婦のご入所

 夫様はずっと妻様の部屋におられます。
必ずベッドの足元に枕を置いて妻様と逆さまにして横になるわけです。なので、知らないスタッフがお部屋を訪ねて「シーツ交換しますねぇ」と妻様が起き上がるのを見届けて布団をはぐと、逆さまに寝ている夫様が出てきます。「ひーっ!!」とかなりビックリした声が廊下から聞こえると、スタッフ皆、また寝てたんだな、と思うわけです。
 どんどん慣れてくると夫様の部屋に誰も行かなくなり妻様のお部屋へ行って「検温しますよ」とベッドの盛り上がった布団をトントン叩いて起こします。

 ご夫婦の中でも同じフロアはやめて欲しいとか、同じ施設は嫌だ、なんて聞きます。中には同じ施設で生活しているのに「私の旦那はもういません」と言い切る方もおられました。
でも仲の良いご夫婦を見て、色々と夫婦のスタイルがあるんだなと、なんとも嬉しい気持ちになりました。ちゃんちゃん。

☆まとめ☆

①老人ホームでも子供に先立たれた方はいます。そして必ず口に出されます。頭では分かっていてもいつまでも悲しいことに変わりはありません。認知症の方でも思い出すと、とても落ち込まれます。誰でもやはり辛いものです。

②ご夫婦の中でも同じフロアはやめて欲しいとか、同じ施設は嫌だ、なんて聞きますが、仲の良いご夫婦を見て、夫婦色んなタイプがあるんだなと、こちらもほっこりしました。

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