介護施設の余暇活動と感染症予防対策

入居後の生活編

余暇を楽しみたくても、感染対策が邪魔をします

 施設によって様々な余暇活動があります。ただ現在は感染対策のため、出来る余暇と出来ない余暇に分かれてきました。
まず大きな声を出すことが出来ません。人と人が近づくことも許されません。今まで行ってきた余暇活動では対策が甘いようです。
 今後は感染対策に沿った活動を増やしていくことが必須になるでしょう。恐らく今までより一層の施設ごとの力量が試される時かもしれません。

レクリエーション

 書道教室、カラオケ、おやつレク、工作などレクはたくさんありますが、現在各老人ホームでは以前のようなやり方では難しくなってきました。可能な範囲である程度の工夫が必要です。

 考え方によっては窓を開けて距離を広げてマスクと手袋をすればある程度のことは出来るわけです。お祭りなどの催し物も広く場所を使えばいくつかコーナーも作れるでしょう。とにかく大きな声を出すことが出来ないので映像を見てもらったり、楽器を使って音を出したり、文字にして読んでもらうこともあります。

 おやつをみんなで作ったり、朝からカレーやたこ焼き作りなど、お料理レクは盛り上がります。特に女性の目がイキイキと輝き、認知症の方も調理されます。

 今はYouTubeで何でも試聴出来るので助かります。体操や歌だけでなく隙間時間にかわいい動物の動画など食堂で流すと反応して下さる方もおられます。将来もっとうまくYouTubeのようなネット情報を使って楽しめると良いですね。

排泄体操

 いつまでもトイレに行けるようにしたい。その為には筋力の低下を防止しなくてはいけません。トイレに行き、ズボンの上げ下ろし、便座に座る、排泄、そして、元の位置に戻るまで色々な作業があります。

 高齢になるほど身体を動かす機会が減ってしまいます。トイレまでガマン出来るように、紙パンツを使わなくてすむように身体を動かすことが大切です。そして体を動かすことで腸も動き、便秘もスッキリするでしょう。

体操は色々な効果をもたらし予防にもつながります。なるべく楽しく行って頂けるよう心がけたいです。

嚥下体操

 ムセるのはキケンです。飲み込む力が減退すると普通の食事が食べられなくなります。舌は重要です。舌の筋力を鍛えなくてはなりません。普段から気軽に練習は出来ます。

 嚥下体操とは飲み込む動作の訓練です。体操をしていると飲み込みだけでなく、話す時も負担が減ります。負担が減るとおしゃべりしやすくなり、楽しく笑顔にもなるでしょう。嚥下体操は毎食前に行うようにしています。

脳トレーニング

 脳トレは数字や絵文字、漢字やことわざなど、大抵は紙に書いてトレーニングをします。ゲーム感覚で出来ると良いですね。テレビばかり見ていては受け身のままです。普段から脳を積極的に使えるように、食前や食後に気軽にトレーニングをすると良いでしょう。道具をあまり必要としないので施設側も提供しやすいという利点があります。

※ 以上、ざっくりとですが日頃の活動をまとめてみました。ただ、感染症が懸念される時やスタッフの人員不足などで対応出来ないこともありますが、なるべく継続的に今後も試行錯誤しながら前向きに取り組んでいきたいと考えています。

☆まとめ☆

①おやつをみんなで作ったり、朝からカレーやたこ焼き作りなど、お料理レクは盛り上がります。特に女性の目がイキイキと輝き、認知症の方も調理されます。

②いつまでもトイレに行けるようにしたい。その為には筋力の低下を防止しなくてはいけません。体操は色々な効果をもたらし予防にもつながるでしょう。

③嚥下体操とは飲み込む動作の訓練です。体操をしていると飲み込みだけでなく、話す時にも負担が減ります。毎食前に行うようにしています。

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