老人ホームのコロナ対策、ストレスケアが大切

入居後の生活編

施設でのコロナ対策は本当に大変です

 コロナが日本にやってきて、はや3年。ご家庭や学校でも大変だと思いますが、施設もめちゃくちゃ大変です。高齢で基礎疾患のある方も多く、重症化を防ぐためにも敏感にならざるを得ません。

現在の状況

 海外ではマスクをせずに生活している国も多い中、日本ではどのように集団生活を乗り切っていくのでしょうか。社会レベルでは共存という言葉が適切かもしれませんが、高齢者施設での共存は現実的ではありません。1人でも気になる症状の方がおられると、数日であっという間にクラスターが発生します。人の出入りを制限して、感染予防や最小限の行動範囲に留意しても限界があります。何もかもゼロにしてしまうとご本人のレベルも一気に低下してしまうので最低限の制限と、ある程度の緩和も必要だと思います。

まずマスク着用を理解して下さる方が少ないです。そして各部屋で1日過ごして頂くことに納得出来る方も少ないです。さらに頭では分かっていても心身共にストレスを貯めて二次的な病気を患ってしまう方もおられます。確定的な悪循環の中でどうやって乗り越えていくか、今年もまた大きな課題の1つになるでしょう。

心身的なストレスケア

 マスクが嫌で触るからいつの間にかアイマスクみたいになっている方、簡易版のパーテーションを小脇に抱えてバッグのように持ち歩く方、消毒ボトルを近づけると自然と両手を出してくれるご入居者も少しずつ増えてきました。時代の風物詩のようにパーテーションという、つい立てにも慣れてきたように思います。そしてやっぱり「自由さ」はさらに制限されました。ご入居者はスタッフどころかもしかしたら世間の人達より様々なことを辛抱して生活されているのかもしれません。ご本人や周りが気付かない間にストレスや負担、不安が大きくならないよう注意が必要です。



 それでは私達が出来ることは一体何でしょう。可能な範囲でご家族との面会を実現化し、可能な範囲で余暇活動や喫茶を楽しむ。出来ないことより出来ることを考える。今でもドコの施設でも模索中ではないでしょうか。私はとにかくコミュニケーションを多くとるように心がけています。時間があれば意識的に他愛のないことですが少しでも気分転換できるよう話しかけるようにしています。

人手不足

 ただでさえ人手不足、コロナ対策は誰もが初心者、ドコから初めてドコまで対応出来るのか、それは施設ごとの裁量次第です。そして体調不良者や陽性者が出たら大変です。あっという間にご入居者もスタッフも巻き込まれます。もちろん回を重ねるごとに皆スキルをあげているつもりですが、コロナも様子を変えてやってくるのでさらに大変です。

☆まとめ☆

①1人気になる症状の方がおられると、数日であっという間にクラスターが発生します。頭では分かっていても心身的にストレスを貯めて二次的な病気を患ってしまう方もおられます。確定的な悪循環の中でどうやって乗り越えていくか、今年もまた大きな課題の1つになるでしょう。

②ご入居者はスタッフどころかもしかしたら世間の人達より様々なことを辛抱して生活されているのかもしれません。私はとにかくコミュニケーションを多くとるように心がけています。時間があれば少しでも意識的に他愛のないことですが話しかけるようにしています。

③ただでさえ人手不足、コロナ対策は誰もが初心者、回を重ねるごとに皆スキルをあげてるつもりですが、コロナも様子を変えてやってくるのでさらに大変です。

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