親のお世話、あと何年続くんだろう?

入居後の生活編

ご家族としてあと何年ご本人の介護をすることになるんだろう

って考えたことはありませんか?
ご家族の皆様、先の見えない自分の将来に不安を感じたことはありませんか?
正直に言うと私はあります。
私事ですが両親を病気で既に亡くしていますので、闘病生活中、この生活はいつまで続くのか、あと何年捧げることになるのか、これからどうなっていくんだろう、とよく考えました。
もちろん、大好きで大切な両親です。ただ、やっぱりずっと先が見えないトンネルを歩いていると、癒えることのない疲労とあふれ出る不安は経験しないと分からないと思います。

言うは易し行うは難し

 育児って対象である子供は出来ることがどんどんアップしていくので、感動や嬉しさ、やり甲斐があって楽しいです。ただ介護って出来ないことがますます増えていき、モチベーションの上がらない、なんとも言えない負のスパイラルです。

 毎日毎日続く関わりに同じ気持ちで介護するのがとても難しいです。誰か協力者と一緒に進めていくことが大きなポイントではないでしょうか。
 シンドイ時は必ずSOSを出しましょう。仲間とランチや飲み会に行ったり、SNSで発信するのも本当に良いと思います。

 そして必ず介護サービスを活用しましょう。今の時代はとっても便利な世の中です。第3者が介入することで助けてくれる人は一気に増えます。
 もちろん気軽に理想論を語る人もいます。介護する側として傷つくことは何度もあります。でも自分のやっていることは「今、全力だ!」と、どうか自信を持って下さい。

ご本人のためだけに生きているわけではありません。自分にも家族がいたり、仕事をしないと自分が生きていけないし、他に優先するべきことだってあります。とにかく今出来ることを自分なりに全身全霊捧げているんだ、と自分を絶対褒めて下さい。
どれだけやっても最期は結局後悔するんです。何年経ってもあの時の選択に自問自答するんです。

 だからこそ、少し力を抜いて長期戦だと構えて、ゆっくり関わりましょう。もがきながら踏ん張れば近くに応援してくれる、助けてくれる人はきっといます。
ただ、必ずゴールはやってきます。自分が先に逝かない限り、子育てよりゴールは早く、育児より期間は短いです。

手伝って頂く

 仕事中「そこは危ないから座ってて下さい」とか「離れて頂けますか」と伝えてしまうことがあります。
ただ人によっては「すみませんが手伝って頂けませんか?」という求め方の方がうまくいくことがあります。ご本人の性格やその時の状態によりますが【誰かの役に立っている】という気持ちがとても心地良いのかもしれません。

 シーツ交換をする時でも出来ることはなるべく手伝って頂きます。枕カバーをかえたり、ベッド上をコロコロで掃除して頂くことも、こちらが感謝をすれば大抵は喜んで下さります。

 出来ることは参加して頂く、疎外されているような気持ちは不安や寂しさに変わってしまうのでなるべくお声かけするように心がけています。

手伝ってもらうと有り難いし、手伝う方も気持ちが良いので、色々なことがスムーズに進みます。お互いにとってプラスになるような関わり方を今後も身に着けていきたいと思います。 

☆まとめ☆

①ご家族の皆様、先の見えない自分の将来に不安を感じたことはありませんか? 介護って出来ないことがますます増えていき、モチベーションの上がらない、なんとも言えない負のスパイラルです。

②手伝ってもらうと有り難いし、手伝う方も気持ちが良いので、色々なことがスムーズに進みます。お互い双方にとってプラスになるような関わり方を今後も身に着けていきたいと思います。

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