入所中の実家じまい

入居後の生活編

実家を片付けるのは大変です

 実家を維持しながら介護施設に入所すると費用がかさみます。
入所中、少しずつ家の中を片付けて引き払う方は多いです。

生前整理

 「断捨離」と言えば、なんだか気持ちの良い響きですが、実家の片付けは想像以上に大変です。元々ご本人がキレイ好きの方であっても、やはり自分の生活空間ではないため、なかなか勢いよくは出来ません。
 ご本人に渡せる物、使えるから誰かに譲るもの、リサイクルに出せる物、忘れていた過去に引き戻される物、1つ1つ手が止まります。
 業者委託も1つだと思いますが、費用がかかることと、残すべき大切な物を先に仕分ける必要があるため、最初は結局ご家族が整理する必要があります。
 片付けは一気に出来ません。少しずつ少しずつ進めましょう。ご本人に会いに行く前の1時間だけ実家に帰ると決めて断捨離するのはいかがでしょう。

 今まで数軒、親族の家を片付けたことがありますが、毎回多いなと感じる物3選まとめてみました。
①衣類 ②食器類 ③本・雑誌
女性は特に衣類が多いです。次から次へと出てきます。今どき流行らない服もキレイに収納されています。そして、食器類。絶対何年も使っていない、しかも同じような食器類。なかなか売ったり譲ったりするのも難しいです。さらに本や雑誌。とてつもなく重いです。ペーパーレスの時代になって本当に良かったと実感します。

ご入所者やご家族ではなくても、私も含め、とにかく今出来ることは日々整理整頓ですね。物にあふれて自分が埋もれてしまっては全く快適とは言えません。誰かに迷惑をかけるぐらいなら定期的に自分で片付ける方が気持ち良いですね。

高齢化するスタッフ

 長年働くということはスタッフもその分、歳をとっています。
たまにご入所者が「ココに来て5年、あの時はまだ80代だったけど、今はもう90代よ、アナタ達は若くていいわね。」
というような、ざっくりなお褒め(?)言葉を頂きますが、ということはスタッフも全体的に5年、歳をとっているということです。

 そして、新しく入職する方も大抵が40代以上のスタッフが多いです。60代の方も珍しくありません。
以前、白髪混じりのスタッフさんが車椅子を押していた時、ご入所者が他のご入所者の車椅子を押していると勘違いしてしまい「あ、押しては危ないですよ」と止めに入ってしまうという、とても失礼なことが何度かありました。遠くから見ると見間違えてしまいます。

 これからの時代、ご入所者よりスタッフの方が年上なんていうことが、そう遠くない日にやってくるのかもしれません。

☆まとめ☆

①実家を維持しながら介護施設に入所すると費用がかさみます。入所中、少しずつ家の中を片付けて引き払う方は多いです。

②長年働くということはスタッフもその分、歳をとっています。
これからの時代、ご入所者よりスタッフの方が年上なんていうことが、そう遠くない日にやってくるのかもしれません。

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