【高齢者施設を検討している方】介護老人ホームは本当に姥(うば)捨て山なの!?

老人ホームってどんなトコ

老人ホームはウバ捨て山ではございません!

 高齢者施設とか老人ホームのイメージはどんな感じですか? 

高齢の親を山に捨てることになる息子の物語のように、施設は本当にウバ捨て山なのでしょうか。
施設と聞けばイヤなイメージを持たれている方もおられるでしょう。

もしかしたら預けることで後ろめたさや罪悪感を感じているご家族もおられるのではないでしょうか。

1番は自宅での生活が最優先

 入居される方の中で「早く帰りたい」とか「入居させられた」とおっしゃる方がおられます。家族様も「本人に申し訳ない」とか「連れて帰れずすみません」などと話される方もおられますが、施設はそんなにイヤな所でしょうか。

 高齢者になっても本当はなるべくご自宅でご自身の住み慣れた環境で様々な介護サービスを利用しながら自由に生活されることがベストだと思います。

 ただこれは私の考え方ですが皆さん全員が最良な生活空間で余生を過ごせるわけではありません。ご本人様の状況であったりご家族様の都合など、どうしても自宅での生活が困難な方は施設での生活も選択肢の1つとしてハードルを少し下げて考えて頂けたらなと思っています。

 考え方を変えれば高齢者施設という場所は住環境が整っていて、依頼すれば3度の食事も提供され、ナースコールを押せば24時間スタッフがかけつけてくれます。

 ただ残念ながら施設は集団生活です。そして施設は管理する立場です。無断で出かけたり、お薬をご自身の判断で飲まなかったり、決まった時間にお食事をされなかったりすると施設側から相談されることは確実です。

 住み慣れた地域、住み慣れた自宅、思い出深い環境、ではありませんが、我が家での生活に限界を感じた時、何かしら制約はあるものの、毎日誰かが安否確認をしてくれます。突然強盗や変な勧誘業者が入ってくることはありませんし、震災の影響や自宅のメンテナンスなども大抵のことはスタッフが対応してくれます。暑過ぎたり寒過ぎたり振り回されることもありません。守られた空間であり管理された安心出来る場所、改めて安全な生活環境であることは間違いないでしょう。

 私は20年近く高齢者施設で働いています。施設は考え方次第でうまく利用することが出来ると考えています。入居者様の人生の後半を家族様と共に施設スタッフが加わって大切に見守りながら少しでも快適な空間を提供していきたい。そう考えているのは私だけではないと思っています。

老人ホームのことを皆さんはどれぐらいご存知ですか?

 老人ホームのことを皆さんはご存知ですか? 建物の中に入ったことがある!という方はどれぐらいおられるでしょう。終の棲家(ついのすみか)の1つである老人ホーム、、、さてどんな所でしょう? 

 テレビなどで見たことがあるという方は想像してみて下さい。

「お年寄りで身体の不自由な方が生活している空間?」

「リハビリをしたりみんなで歌を歌ったりする施設?」

はい、その通りです(^-^) ただ良いイメージとは逆に、家に帰りたいのに帰れない、とか、親の介護もせず預けっぱなしにしているトコ、などマイナスなイメージもあるでしょう。

 そして、新聞やニュースではスタッフの人手不足や質の低下、虐待など、サービスを提供する側としての問題点も浮き彫りになっています。

 テキストを読んだり映像を見るだけではなかなか見えない部分があります。それを少しでも分かりやすく、私の独断と偏見になりますが、老人ホームの真実や裏側を前向きな形で発信出来たらと考えております。今後何かしら皆さんの参考になれば嬉しいです。どうぞ最後まで読んで下さい!

実は老人ホームって何種類にも分かれているんです

 皆さんのご自宅の近くに老人ホームはありますか? 

思い当たる建物を想像しながら考えてみて下さい。その老人ホームはどんな種類の施設でしょう? 

 一度お住いの役所に問い合わせてみて下さい。簡単に一覧表を見ることが出来ます。もう既に見たことのある方であればご存知だと思いますが、ビックリする程たくさんの種類があります。そして目を通したところで似たような名前、どんな施設なのか分かりにくい、といった知る人ぞ知る、専門用語の集合体のように私は見えてしまいます。

ただ、ある程度理解しておかないとうまく利用することは出来ません。
残念ながら少しずつ慣れていくしかないようです。


 簡単にざっくりと説明すると、公的な施設では、、、

①介護レベルの比較的重い方が終身まで入居出来る介護老人福祉施設(特養)
②生活リハビリをして自宅へ帰ることを目標とする介護老人保健施設(老健)
③介護レベルが重いだけでなく医療の関わりも必要な方が対象となる介護医療院(療養型)

この3つが代表的な施設と言えるでしょう。

そして民間施設だと、、、④有料老人ホームや⑤グループホームなど聞いたことがあるかもしれません。
まだまだ色んな種類がたくさんあります。老人ホームの内容も色々と違います。介護保険法が施行されてから呼び名も変わりました。

興味のある方は少しずつ覚えていけると良いですね。

 
施設の詳細について気になる方は是非読んで下さい】

↓↓ 上記①の介護老人福祉施設(特養)についてはコチラ☆

↓↓ 上記②の介護老人保健施設(老健)についてはコチラ☆

↓↓ 上記④の有料老人ホームについてはコチラ☆
   「介護付き有料老人ホーム」の詳細を投稿しています!

まずは住環境が大切

 当たり前ですが環境設備が整っています。老人ホームとは大抵が自宅に代わる安全な場所の提供です。
古くからの建物であれば段差があったり寒暖差を強く感じる場所があったり使いにくい設計の老人ホームも少なからずありますが、自宅に比べると大半が満足のいく「生活空間」になると思います。

 ただし、4人部屋はイヤだ、とかお風呂もトイレも共同じゃないか、と欲を出せばたくさん要望はあるかと思いますが、自宅だと住宅事情により車いすが通れない、手すりが設置出来ない、段差解消が難しい、など高齢になるほど不自由なことは必ず増えてきます。

それでもある程度不自由な環境でも色々工夫しながら余生を自宅で過ごしたい、自宅が最適だ、という方はそのままの生活で十分だと思います。ただその分、転倒や骨折のリスクは老人ホームより自宅の方が高まるかもしれません。そして専門家や業者さんを招いて住宅改修やリフォームを行いストレスを改善することが出来れば老人ホームより自宅の方が確実に勝る環境であることは否定しません。

 ですから少しでもストレスなく過ごしやすい環境が最初から整っている場所、それが老人ホームと考えて頂けると納得して頂けるかもしれません。

☆まとめ☆

①老人ホームは考え方次第でうまく利用出来ます。人生の後半を家族様と共にスタッフが大切に見守りながら少しでも快適な空間を提供していきたいと考えています。

②老人ホームのことを皆さんに少しでもプラスなイメージで知って頂きたい。真実や裏側を前向きな形で発信出来たらと考えています。

③老人ホームは大きく分けて3つの公共施設と2つの民間施設が多く存在します。

④老人ホームの大前提は住環境! 少しでもストレスなく過ごしやすい環境が最初から整っている場所です。

タイトルとURLをコピーしました