理想は家でお世話をすることだと思いますが。。。
大切な両親を自宅で最期までお世話をすることがもちろん１番理想的です。
育ててくれた親を自分が全面的に助けたいと考えるのも当然かもしれません。
ただそれよりも最期まで親子が良好な関係でいることの方が重要だと考えています。
ご家族が疲れない方法
ご本人の出来ることと出来ないことを把握して、ご本人に合ったフォローの仕方で対応するのはいかがでしょうか。
なるべく生活空間をスマートな形に変えていくと良いかもしれません。広過ぎたり、物が多いと転倒のリスクが高まりますし、探し物が増えてお互いストレスの元になると思うからです。
様々なリフォームの方法や福祉用具がありますので、近くの専門家に聞いてみると近道になるでしょう。
そして健康管理や温度調節、清潔感や人とのコミュニケーションを意識してご本人と関わることがベストだと思います。ただご家族の生活が第１優先だと思いますので、なるべく早い段階から他人の力を借りることもポイントです。
介護保険サービスなどに抵抗を感じるご本人も多いと思いますので、少しずつ慣れて頂くと今後使いやすくなると思います。
さらに認知症が進んでしまうとご家族の負担が結局は増えてしまいますので、なるべく否定したり注意しないよう心掛け、ご本人の孤独感や不安を取り除くことをオススメします。
お世話は容易ではありません。なるべく他のご家族にも協力してもらって下さい。親族の皆さんにも理解してもらい、代われる時は手伝ってもらいましょう。
そして周りの立場の方々はメインとして関わっているご家族の力になって頂きたいと思います。理想論を気軽に語ってしまうご家族が稀におられます。ただメインのご家族様は日々の疲れがたまっていますので、寄り添って頂ける方が助かります。
お世話をされる方が一生懸命頑張っても体調を崩してしまったり、ご本人との関係性が悪くなってしまっては本末転倒です。うまく長く付き合っていくためにもご家族が疲れ切ってしまわないことを心から願っています。
レクリエーションの良し悪し
感染予防対策がどんどん緩和されて、私が働く施設でも日増しにレクリエーションが活発化しています。レクはスタッフである私も含め皆とても楽しくて、身体を動かす機会にもなりますし、何よりも気分転換に最適です。
ただ、関わるにつれて感じたことは必ずしもプラスなことばかりではないということです。
レクに対して消極的な方にとっては自信がなかったり、恥ずかしくて参加出来なかったりと、遠慮されることがあります。ゲーム形式であったり、脳トレのようなレクに対しても「見ているだけ」の方もおられます。
お化粧レクに関しても残念なことがありました。久しぶりにしっかりとご自身の顔を近くで見ることで驚かれる方がおられたのです。スタッフが髪型やネイルなど着飾ってみても「私の顔こんなにもシワくちゃだなんて」と慌てて鏡を伏せてお部屋に帰ってしまいました。
良かれと思って何かしらのイベントを行っても必ずしも全員に対して成功につながるとは限りません。大半の方が身体を動かしたり笑顔になったり普段話さない人同士が話すこともあり、良い機会であることに間違いはありませんが、例外も忘れてはいけないと感じました。
☆まとめ☆
①大切な両親を自宅で最期までお世話をすることがもちろん、１番理想的です。ただそれよりも最期まで親子が良好な関係でいることの方が重要だと考えています。
②レクはスタッフである私も含め皆とても楽しくて、身体を動かす機会にもなりますし、何よりも気分転換に最適です。ただ良かれと思って何かしらのイベントを行っても必ずしも全員に対して成功につながるとは限りません。
そして最終手段として高齢者施設も選択肢の１つとして検討して頂けると心が楽になるかもしれません。うまくいかなければ退所すれば良いだけのことです。施設に入所したからといって親を預けっぱなしになるわけではありません。差し入れや通院介助など、ご家族の立場として出来ることはたくさんあります。