介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)のメリットデメリット

高齢者施設の種類 高齢者施設の種類

介護老人福祉施設(特養)をご存知ですか?

 介護老人福祉施設はご存知の方も多いでしょう。
今後も1番親しみのある施設と言えるのではないでしょうか。

 メリットデメリットに関してはあくまでも私の所見です。大学在学中よりボランティアや見学、実習や勤務をしてきた中で介護老人福祉施設の良し悪しを簡単にまとめてみました。

☆メリットとデメリット☆

まず最初にデメリットから、

【デメリット】
入居待機が長い
②福祉施設なため手厚い医療ケアは難しい
③築年数の長い建物が多く設計や内装が古い
④敷地の安価な所に建てるためか駅から遠い

①地域やその時のタイミングによって異なりますが、大抵はすぐに入所出来ません。

②福祉施設なため看護師の配置基準が決まっていて元々少ないです。従って医療的なケアにはかなり限界があります。

③介護老人福祉施設は古い建物も多く、当時はトレンドな設計であっても今となれば内装が古かったり、環境整備が整っていないと感じる施設もあります。

④公的な施設特有だと感じているのが立地条件です。交通機関が便利な所にある施設は少ないと思います。ですので、ご家族が通いにくいというだけでなく、働くスタッフも通いにくいのが現状です。

そして次はメリットです。

【メリット】
費用が比較的安価
②施設やスタッフとの長いお付き合いになるので関係性は深くなる
③個室を好まない方には4人部屋は安心
④重度で医療ケアを必要としない人には最適
⑤看取り介護を行ってくれる

①公的施設なため費用は民間施設に比べて低価格です。

②印象として長い方は5年以上うまく利用されている方もおられます。長年おられるとスタッフや環境にも慣れてお互いの関係性が深くなるのでご家族より信頼関係が密になっているかもしれません。

③女性の認知症の方でまれに個室を嫌がる方がおられます。閉塞感や寂しさを感じる方には総室も良い場合があるようです。

④重度な方で医療的な処置が必要のない方には丁度良い施設です。そして胃ろうなどの管理や痰の吸引、カテーテルの管理など対応出来る医療ケアもありますので問い合わせてみて下さい。

⑤病院での延命処置を望まない方にも対応してくれます。看取りもしくはターミナルケアを行ってくれるのはご家族にとっても安心につながるのではないでしょうか。


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介護老人福祉施設は公的な福祉施設

 介護老人福祉施設とは特別養護老人ホームとも言います。略して「特養」と言います。公的な施設として1番代表的な施設です。
入居者が自宅へ復帰出来ることを視野に入れながら入居者の意思や人格を尊重し、常に入居者の立場に立って様々なサービスを提供する施設です。
とは言うものの、多くの方が終身まで入居し、ご本人やご家族としては“終の棲家(ついのすみか)”として考えて良いでしょう。

 ただ入居申し込みをしても待機者が多く、介護度や地域により差がありますが待機期間が長い方もおられます。近年は様々な施設が増えて短くなってきている特養もあるようです。

入居条件

①常時介護が必要で自宅での生活介護が困難になった65歳以上で要介護度3以上の方
 (介護度1.2の方もやむを得ない理由がある場合)
②40~64歳で特定疾病が認められた要介護度3以上の方

入居費用

 公的な施設でのサービス費用はまず、介護度によって変わります。4人部屋なのか個室なのかによっても違います。施設によって食費や様々な加算、保険適用外の自費の部分も施設によって違いますので確認が必要です。 
※初期費用や入居一時金はナシ

☆まとめ☆

①介護老人福祉施設は入所までの待機が長い場合があります。終身まで入所される方が多いです。

②入居条件としては重度の方をメインとしています。

③費用は他の施設と比べると低額です(部屋代抜き)。

④どんな施設であってもデメリットはありますが、あくまでも病院ではないということと立地面は意識すると良いでしょう。そして、メリットに関しては終末まで入所出来ることによって慣れた環境でスタッフとの関係性をうまく深めている方もおられます。

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